おやすみなさい柏崎刈羽 署名プロジェクト終了のお知らせとお詫び
おやすみなさい柏崎刈羽の署名プロジェクトに協力していただいた9374名のみなさま、ありがとうございました。本プロジェクトでは2007年11月に、それまでに頂いた7441筆分の署名を、柏崎市長、刈羽村長、新潟県知事に提出しました。その後も署名活動を継続してまいりましたが、2009年より、7号機を皮切りに再稼働反対を求めていた原子炉が次々に再稼働を開始したことで、本署名プロジェクトはartists' power(以下ap)内のメンバーの多くにとってはプロジェクトの成果を出せないまま、役割が自然消滅的に終了したという認識がありました。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災と、それにともなう東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島第一原子力発電所はもとより、柏崎刈羽原子力発電所、そして日本に存在するすべての原子力発電所の停止と商業用原子炉の廃炉が必要との確信が、apメンバーの間でますます高まっています。メンバーの中で意見の食い違いはありますが、大多数の意見として、いま、このような状況の中で、柏崎刈羽原子力発電所の残る2,3,4号機の運転再開反対にのみ的を絞った署名を提出することは見合わせたいと思っています。
このような経緯の中、本署名プロジェクトの終了の正式なお知らせが遅れたこと、ならびに署名フォームの閉鎖を怠っていたことで、署名提出後に署名を寄せてくださった方々(本年5月までに1953人のみなさま)のご意思を無駄にしてしまうことに対して、深くお詫び申し上げます。
apでは、結果的に成果を出すことのできなかったプロジェクト全体に対する反省と、そして終了の告知の遅れなどの今回の不手際に対する反省をともに活かして、今後も日本における原子力発電所のあり方について真剣に考えていきたいと思っております。ap全体として、もしくはapメンバーの個々は、これからも日本のすべての原子力発電所の停止と商業用原子炉の廃炉を求めるアクションを起こしていくと思います。
これまで本プロジェクトにいただいた署名は、個人情報の保護のため消去させていただきます。あらためまして、署名提出後に署名を寄せてくださった方々にお詫びいたします。
2011年6月20日 artists' power「おやすみなさい柏崎刈羽プロジェクト」
柏崎刈羽原発の運転再開は危険です。
柏崎刈羽原発の周辺には、大きな地震を引き起こす活断層が存在しています。
しかし、その調査が十分に行われないままに、原発は建設されました。原発の耐震設計の基準値は、現実に起こった地震をはるかに下回っているようです。また、火事を起した配電施設を始め、多くの関連施設は岩盤の上ではなく、柔らかい地面の上に建設されています。
今回の地震で、老朽化が懸念されていた一号機を始めとして、七基すべての原発およびその関連施設が損傷を負いました。原発の敷地そのものが大きな隆起、沈下を起こし、デコボコになっている箇所もあります。目視では確認できないヒビやゆがみを含め、原子炉の主要な機器・配管にも損傷が及んでいる可能性があり、再び地震に襲われれば、より重篤な事故を起しかねません。
周辺の活断層が今後、さらに大きなマグニチュード8に達する地震を引き起こす可能性も示唆されています。施設がどれほど修復されたとしても、地下の活断層を取り除くことは出来ません。
取り除けない不安を無視して、柏崎刈羽原発が再び稼動すれば、それは不安の連鎖を引き起こし、社会に必要な信頼を失わせるのではないでしょうか。
柏崎刈羽原発がこのまま静かに役目を終わらせることを私達は望みます。
賛同者:
坂本龍一、
shing02、
吉原悠博、
飯野賢治、
空里香、
吉村栄一、
山口モトキ、
大林ミカ、
高谷史郎、
村上龍、
SUGIZO、
名和晃平、
大貫妙子、
松武秀樹、
サエキけんぞう、
青木孝允、
桑原茂一、
濱野貴子、
高田漣、
高野寛、
カクマクシャカ、
米田知子、
谷崎テトラ、
西健一、
テイ・トウワ、
祐真朋樹、
石川直樹、
平間 至、
堀信子、
田島一成、
飛矢崎雅也、
瀧本幹也、
佐々木直喜、
椎名和夫、
kyoka、
信藤三雄、
もりばやしみほ 、
Oto 、
小泉均
(以上、artists' power)
田中 優(未来バンク)、
辻信一(ナマケモノ倶楽部)、
中村隆市(ナマケモノ倶楽部)、