M-boneとは?M-BONEとはインターネット上でマルチキャストデータグラムを用いた実験を行う ために作られたマルチキャストバックボーンである。このM-BONEはXerox社 のSteve DeeringとISIのSteve Casnerが中心となって進めているもので、 既存のInternet上に作り上げた仮想的なネットワークである。
マルチキャストとは、 情報の発信者が特定の1台のホストだけではなく、 複数の宛先ホストに対して IP パケットを転送する技術(RFC 1112)である。 IP マルチキャストは、 特にその応用として音声や画像をインターネットを 介して「放送」するアプリケーションが登場したため急速に脚光を浴びてい る。現在、 インターネットに関連した主要な国際会議は、 ほとんど必ずと いっていいほど IP マルチキャストを用いた会場の実況中継が行なわれている。
このM-BONEは先に述べたように既存のインターネット上に作られた仮想ネットワ ークであるので、インターネットの参加者が誰でも参加できる物ではない。既に M-BONEに参加している組織であれば、カーネルのマルチキャストへの対応処置、 sd,vat, nvなどのソフトウェアの用意をすればよいが、M-BONEに参加していな い組織は既にM-BONEに参加している組織に依頼してトンネリングという方法で M-BONEへの接続をしてもらわなければならない。
詳しくは
ftp://ftp.kyoto.wide.ad.jp/multicast/jp-mbone/mbone-jp-intro.txt
を参照して欲しい。
なお、95年4月2日現在の日本のM-BONE参加組織はjp-mbone-map-950402.ps (PostScript file)で見る事が出来る。
なお、M-BONEで流れる音声や動画のデータの量は現在の所、膨大であるので、 モデムによるダイアルアップ接続などの低速接続の場合には再生できないと思った方 がよい。StreamWorks(TM) など低速接続を意識したソフトウェアを使用するのが よいであろう。
WIDE Project 新美 誠(bignum@wide.ad.jp)
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